3月23日(土)雨。今年は2月に異常なほど暖かな日が続いた。この分では春は早いかと思われたが、3月に入るや寒い日が続き、お彼岸には雪が降った。20日の春分の日は凍るような寒さで、翌日は晴れたが山は真っ白に冠雪していた。21日は用事があって大阪へ出かけたのだが、急いでいたため関空行の特急はるか号に乗ったら8割が外国人だった。いまはどこへいってもこんなふうで、京都の市営バスも同じ、自分の町にいながら国籍不明という感じ。バスの中でも町を歩いていても聞こえるのは外国語ばかり。
例年ならもう満開になる京都御苑の近衛桜が今年はまだちらほら程度だという。毎年いちばん早くここの桜を楽しんできたのだが、この寒さではやむをえまい。
「枕草子」ではないが、「空さむみ花にまがえてちる雪に すこし春あるここちこそすれ」の気分。いつもなら花を追って京都のそこかしこを巡っているころなのだが、こういつまでも寒いと出歩くのが躊躇われる。
●津村記久子『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)を読む。いわゆる毒親がいる家を出て、新しい生活を始めた姉妹の40年にわたる物語。ネネと言う名のインコ(ヨウム)がキイパーソン(鳥だからキイバードか?)で、物語は静かにそして穏やかに語られる。人間の言葉を操る鳥が中心にいて一見ファンタジーになるところを、シリアスな人間関係がリアリティをもたらしている。近年、小説とは縁遠くなっていたが、久しぶりに読んだこの物語には、少なからず心を動かされた。
写真は京都御苑旧近衛邸のイトザクラ。上の写真は今日のもの。下は去年の同じ日に撮影したもの。満開でした。
例年ならもう満開になる京都御苑の近衛桜が今年はまだちらほら程度だという。毎年いちばん早くここの桜を楽しんできたのだが、この寒さではやむをえまい。
「枕草子」ではないが、「空さむみ花にまがえてちる雪に すこし春あるここちこそすれ」の気分。いつもなら花を追って京都のそこかしこを巡っているころなのだが、こういつまでも寒いと出歩くのが躊躇われる。
●津村記久子『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)を読む。いわゆる毒親がいる家を出て、新しい生活を始めた姉妹の40年にわたる物語。ネネと言う名のインコ(ヨウム)がキイパーソン(鳥だからキイバードか?)で、物語は静かにそして穏やかに語られる。人間の言葉を操る鳥が中心にいて一見ファンタジーになるところを、シリアスな人間関係がリアリティをもたらしている。近年、小説とは縁遠くなっていたが、久しぶりに読んだこの物語には、少なからず心を動かされた。
写真は京都御苑旧近衛邸のイトザクラ。上の写真は今日のもの。下は去年の同じ日に撮影したもの。満開でした。