昨日は風邪気味のため、大人しく籠居。薬をのんでじっとしていると夜にはずいぶん気分がよくなった。古代の人物�『王朝の変容と武者』(清文堂)を読む。横になったまま読むには重すぎるので、仕方なく起きる。北海道のTさんより、「山ワサビ」が山のように送られてくる。北海道ではこの山ワサビを薬味としてなんにでも使う。洗って少しおろしてみる。目と鼻にツンときて涙。
今日は爽やかな日曜日。気分がよくなったので植物園まで出かける。1週間前、観察会で来たばかりだが、この前は見逃したボタン園や紅葉池などを歩く。紅葉の新緑が目に眩しいほど。牡丹の花はもう開ききって、「牡丹散って打ち重なりぬニ、三片」という状態。桃の花、遅咲きの里桜がまだまだ見ごろ。桃の花の近くに、ハンカチノキがあった。枝先にハンカチのようにひらひらと白い花が咲いている。花びらのように見えるところは苞(ホウ)片。真ん中の黒い部分が花である。ヤマボウシなどと同様。例年はもっと葉が繁っていて、緑の葉の間に白いハンカチのような花がひらひらと目立つのだが、今年は何故か葉が少ない。
開催中の山野草展を覗く。ウラシマソウ、ユキザサ、オダマキ、コマクサ、チングルマ、シライトソウ、エビネラン、ダイモンジソウ、イカリソウ、以下、たくさんの山野草を見る。植物園を出て賀茂川べりを南下。賀茂川と高野川が合流する下鴨の河原で若者たちがバーベキューを楽しんでいる。この合流点から川の名は鴨川となる。右岸の土手道をゆっくり散歩。ケヤキ、ムク、エノキなどの芽吹きが美しい。葵祭りの行列が行くころは、この新芽もしっかり緑を広げていることだろう。
河原にはセイヨウカラシナの黄色い花が広がり、水の上にはサギ、カモ、アオサギなどの姿がある。市中にこんなゆったりとした川があるなんて、本当に贅沢なこと。川沿いの道には八重桜や月桂樹の並木があった。月桂樹の花はいまが満開。
御池橋で川と別れて地下鉄で帰宅。留守電5件。メール十数件。来月の予定の確認なり。写真はハンカチノキの花。