今日6月29日は、ビートルズが初めて日本に来た日。1966年のことだから、もう40年になる。アメリカンポップスで育った世代としては、ビートルズの出現は驚異的なものだった。彼らの音楽がいかに衝撃的だったか伝えるのは難しいが、この40年間、繰り返し聴いても飽きることなく、いまなお新しい。ビートルズは世界中に旋風を巻き起こし、デビューから8年目の1970年には解散した。ビートルズが活躍したころは、ベトナム戦争、学園紛争、中国では文化大革命と、世界中が大きく揺れていた時代。クロニクル風に言えば、そうなる。音楽家の3大Bといえば、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスだが、私はそれにビートルズも加えて偉大な4大Bと名付けている。
ちなみに私のベスト3は、「ロング・アンド・ワインディング・ロード」「イン・マイ・ライフ」「レット・イット・ビー」だろうか。選ぶのが3曲というのは難しい。だって、「ノルウェイの森」も「ひとりぼっちのあいつ」も「レディ・マドンナ」も「イエスタデイ」もあるのに・・。
そうそう、1974年にアフリカ(エチオピア)で発見された人類最古の骨格化石―350万年前の女性のもの―、この化石が見つかったとき、調査隊のテントから流れていたのがビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ダイアモンド」だったことから、この化石はルーシーと名付けられた。我々の遠い祖先。
写真は近所の玄関先に咲いていたネジバナ。別名モジズリ。螺旋形に花が咲く。愛らしい花がぐるぐる廻って咲いている。実によくできているなあと感心する。DNAもこんな形をしているのかしらん。螺旋形の花をみていると、澁澤龍彦を思い出した。澁澤龍彦も螺旋や渦巻きがが好きな作家だった。