10月31日(金)曇り。九州から出てきた友人が、午前中付き合ってほしいというので、北白川で待合せて銀閣寺へ行く。銀閣寺への参道には土産店が並び、ちょうど清水坂のような賑わい。修学旅行の生徒たちが行く、外国人ツーリストがゆく、日本人の団体客がゆく、朝早くから人の波が途切れることがない。金閣、銀閣、清水寺、は京都の観光名所なのだとあらためて認識す。銀閣寺に入るのは何年ぶりのことだろう。もう20数年ぶりではないかしら。総門を入ると有名なカシとツバキの高い垣が続き、ところどころにサザンカの白い花が咲いていた。ここの主役の銀閣(観音堂)はちょうと修理工事中だったが、そのおかげで、骨組みというか、建物の構造をくっきりと見ることができた。庭の紅葉がもう色づきはじめていて、来月半ばが見ごろかなと思われた。紅葉もいいが苔の美しさもまた格別で、ここの庭が西芳寺(苔寺)を意識して造られたと聞き、なるほどと思ったことだ。
銀閣寺を出て、裏山にある大文字の火床まで登る。ウイークデイだというのに、あとから、あとから人が登ってくる。山登りが苦手な私は「お先にどうぞ」とマイペースを守ったが、保育園児や小学生たちにまで追い越されたときはさすがに我が身が情けなかった。浄土寺から登り始めて50分弱で火床着。遠足の子どもたちでいっぱいだったが、火床付近は急斜面なので、子どもたちが走り廻るたびにハラハラした。今日は曇り空で霞んでいたが、京都市内が見渡せて、その眺望は期待に違わず素晴らしかった。今度、澄み切った快晴のときにまた登ってみよう。
火床で熱いコーヒーを飲み、30分で下山。午後から大学へ行くという友人と出町柳で別れて帰宅。いい遠足でした。
写真は銀閣寺の境内。モミジと苔の青さに見とれてきた。