11月28日(金)曇り。初めて公開された壬生寺の庭を見てきた。壬生寺は新撰組やガンデンデンの壬生狂言で有名な律宗寺院。本尊は地蔵菩薩だが、何度も火災で焼失し、現在のご本尊は唐招提寺から移座されたもの。ちなみにここのご住職は唐招提寺の住職も兼務しておられる由。京都の町家は奥に別世界のような庭や空間を持つところが少なくないが、お寺も例外ではない。壬生寺の本堂は火災のあと、昭和42年に再建された新しいものだが、庭はたびたびの被災を越えていまも昔の面影をとどめているらしい。以前は湧水によって池には水がたたえられていたそうだが、いまは水脈が涸れて枯山水の趣となっている。しかし壬生はもともと水生といわれていたほど、水が豊かな土地。建物の配置が変り、庭を囲む環境は大きく変化しているが、以前茶屋があった位置に立って眺めると、橋の向こうの大きな立石が目立つ。庭のカエデはまだ青々としていた。京都の市中の紅葉はいまからだろう。
今日から30日まで京都を留守にします。では、行ってきます。
写真は壬生寺庭園。