8月30日(日)晴れ。昨日の土曜日は朝から名古屋行き。友人がいるので岐阜へはよく出かけるが、名古屋にはあまり縁がない。いつも新幹線で通りすぎるだけである。昨日は用事があって出かけたのだが、午後には用件も済んだので、おのぼりさんよろしく、名古屋城とノリタケミュージアムへ寄ってきた。徳川美術館へは何度か行ったことがあるので、昨日はパス。「尾張名古屋は城でもつ」といわれるが、全くその通りで、どこへ行っても城と鯱ばかり。いや、それしかないという感じ。東京、大阪と並ぶ日本三大都市なのに、町のイメージというか、町から受けるインパクトが何となく弱い。目玉の名古屋城は戦災で焼失したため、昭和34年の再建というから大坂城と同じだが、外観はともかく中身がいささか乏しく思われるのは残念なことだ。名古屋城に比べると大坂城は歴史博物館としての役割をよく果していると思う。名古屋城で印象に残ったのは正門近くにある樹齢600年という大きな榧(かや)の木と、空堀で草を食んでいた鹿たちの姿である。
ノリタケミュージアムで古い磁器や、近年ノリタケで作られたデザイン皿の編年展示を見る。我が家で使っている食器は1984年度のもの。その前後のデザインに見慣れたもの多し。ノリタケの社名は、工場がある則武という地名からつけられたそうだ。創業者の名前だとばかり思っていたのだが。
高遠のブックフェスティバルにも行きたかったが、急な用事で名古屋行きとなったため、諦める。今朝、博多の子どもよりメールあり。「昨日、太宰府の国立九州博物館で「阿修羅像」を見てきた、入場に一時間待ちでした」、とのこと。太宰府には天平18年(746)、天智天皇によって建てられた観世音寺がある。ここには戒壇院があった。「観世音寺にもいい仏さまがあるから、ぜひ拝んでおいで」とメールの返事を書く。