4月29日(金)晴れ。 「行きて見む深山がくれの遅桜あかず暮れぬる春の形見に」(藤原長能『風雅集』)という歌に誘われてというわけではありませんが、遅桜の咲く山陰に出かけてきます。毎年、ホテルのチェックアウト時に、翌年の予約をしてくるので、春の連休は大山行と決まっているのです。いまはブナの新緑がそれは美しく、林の中を歩くと体が緑に染まりそうです。大山は鳥取県ですが、私たちはいつも島根のほうで遊んでいるので、今回は地元を歩くつもり。今井書店も覗きたいし、米子の町も歩いてみたい。いつものように麦木晩田遺跡や植田正治写真美術館にも寄るつもりですが、まあ、あまり欲張らず、緑の中でぼんやりしてきましょう。(東北で頑張っている人たちには申し訳ないのですが)。自粛はせずに、分相応に(身の程をわきまえて)、散財してきます。日本海の美味しい魚もたのしみですが、何よりも愉しみなのは、ホテルの近くにある地ビール館での食事です。遠く宍道湖に落ちる夕日を見ながらいただく大山Gビールの味は格別なのです。飲むなら東北のお酒、と言ったばかりなのに、東北のみなさん、ごめんなさい。でもみなさんのことはどこにいても、何をしていても忘れることはありませんから。
今回は旅先で読む本は持参せず、今井書店で探すことにします。
写真はせんの日曜日、我が家近くの千本通りでタクシー待ちの彩乃さん。この日は都をどりの出番はなかったのですが、撮影の仕事があったそうです。舞妓姿の彩乃さんを連れて、女将のFさんと三人で花見に行った帰り。彩乃さんは「都をどり」で艶やかな舞を見せてくれています。それは愛らしい舞妓さんです。