3月27日(火)晴れ。朝9時過ぎにホテルを出て大垣市へ向かう。関ケ原を過ぎ大垣が近づくと桜の花が目に付くようになった。長浜や関ケ原ではまだ蕾だった桜が大垣ではもう満開に近い。ナビの目的地を大垣城にしていたので、車は城の前に到着。春休みとて城内の公園は親子連れでいっぱい。城の広場も桜に包まれて、まさに爛漫の春景色。城の前に立つ騎馬姿の初代城主戸田氏鉄に敬意を表して、真の目的地である芭蕉の「おくの細道」結びの地へ向かう。川沿いに桜を眺めながら行くと、堀川湊に芭蕉と木因の像があった。向こう岸には大垣市のシンボルである住吉燈台がある。両岸のサクラ並木は満開でそぞろに歩く人の姿あり。近くの広場には食べ物の露店が出ているが、花見客はそんなに多くない。これが京都であれば、まず駐車場は満車で食べ物にはありつけず、人の波で歩くのもしんどい、ということになるのだが。広場の横に「奥の細道むすびの地記念館」があったので入館す。これが予想に反して立派なもので、「奥の細道」のルートを3Dで見せる映像あり、芭蕉の自筆による本や消息、句のノートなどあり、しっかりした学芸員がいるのだろうと思われたことだ。水門川湊にある芭蕉と木因の像もなかなかリアルなもので悪くない。ただ曾良の姿がないのが残念。だが思いもかけず満開の桜に会えて(しかもゆっくりと)満足して帰途につく。京都に戻ると鴨川沿いの枝垂れやソメイヨシノがもう見ごろになっていて、びっくり。鴨川沿いに桜並木の下を走り、たっぷりと花見をすませたあと帰宅。「ソメイヨシノは桜やおへん」という京都の友人の顔を思い浮かべながら・・。
写真上は奥の細道むすびの地に立つ芭蕉像。下は桜と大垣城。ピンクの花は河津桜のようです。
写真上は奥の細道むすびの地に立つ芭蕉像。下は桜と大垣城。ピンクの花は河津桜のようです。