9月24日(木)曇り。朝10時、ホテルを出て京都へ戻る。途中、遠回りして加悦へ寄る。ここに蕪村の「夏河を越すうれしさよ手に草履」の句碑があるのだ。丹後は蕪村の母親の生地で、蕪村もこの地に逗留して絵を描き、句を詠み、あちこちに足跡を残している。手に草履を持ち、着物の裾をはしょって河を渡る蕪村の姿が目に浮かぶよう。国道沿いに真っ白な花が咲いた蕎麦畑を見る。そういえば蕪村に「故郷や酒はあしくとそばの花」という句があった。酒はあまりよくないが、おいしい蕎麦がある故郷はいま、蕎麦の花が盛りの時。早く故郷へ帰りたい・・・という気持ちが伝わる句。信州、北海道、蕎麦の産地で見た蕎麦畑を思い出す。北海道のそれは文字通り「みはるかす」真っ白の・・・だった。
途中、丹波の道の駅に寄り、キノコや栗、黒豆、枝豆などを購入。栗は初物でした。
写真上は真っ白に花をつけた蕎麦畑。下は昨夜、夕食時に試した丹後のお酒。丹後の地酒が10種類セットになった利き酒セットです。それぞれ味わいが異なり、10杯合わせて300ml。私はそのうち3種類をいただきました。