2月25日(金)晴れ。朝、外気は氷点下でこの冬いちばんの寒さ。新潟の津南町では積雪が4mを超えたというニュースに震え上がる。いったい4mもの積雪の中でどうやって暮らせるものやら。いったいに東北の人たちが忍耐強いのは、厳しい冬場を生き抜いてきたからかしらん。冷え込みは厳しいが穏やかな日差しに誘われて午前中、北野天満宮の梅を見に行く。この日は梅花祭と毎月恒例の天神市も開催されており、これまでにない人出だった。梅林の梅はまだ蕾だったが、境内はもう半分ほどが見ごろとなっている。お詣りしたあと天神市の露店を見てまわる。お天気がいいせいか、この日は古着を出す店が目立った。漬物やちりめん山椒を買い、園芸コーナーで花の苗を購入。アフリカ産という多肉植物を並べた店で若い男性の店主から育て方などを教えてもらう。「アフリカでも寒いところで育つ植物なので、冬場は水をやってもいいのですが、夏場は休ませないとへたります」。初めて見る緑の粒粒みたいな植物。隣にいた女性が「珍しいのね。アフリカ生まれのこの子たちには何語で話しかけたらいいのかしら」、本当に。
本殿前の飛梅はまだ開いていなかった。「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」。
写真上は梅花祭野点の席に控える上七軒の舞妓さん。太閤秀吉がここで大茶湯(茶会)を開いたのは天正15年(1587)のこと。それにちなんで毎年、梅花祭の野点が開かれています。下は境内の牛と白梅。今年は寒さが続いているせいか例年より梅の開花が遅いようです。それでも馥郁たる香りの白梅に「少し春あるここち」がしました。