9月13日(金)晴れ。寺町のギャラリーヒルゲートへ「司修展」を観に行く。今回のテーマは「童話の世界」。宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」や「グスコーブドリの伝記」を描いた小品が並ぶ。どれも美しい細密画で、画面に近づいてしげしげと見入った。大江健三郎や小川国夫の本の装丁で馴染みがあるが、画家自身もすぐれた文章を書く。この人が岩波の「図書」の表紙を手掛けた時は、その間の表紙を手元に残して一冊にまとめたほど。もうずいぶん前になるが、このギャラリーで個展をされたとき、親しく話をすることができた。その時聴いた小川国夫の思い出話がまだ鮮やかに記憶にある。
ギャラリーを出て、久しぶりに寺町通りを歩く。以前ここは老舗が並ぶ静かな通りだったが、近年インバウンドの増加に伴ってドラッグストアや古着屋、ファストフード店、土産物店など、派手な色どりの店ががひしめきあうようになって、足が向かなくなった。ごくたまに鳩居堂やギャラリーへ行く程度。この日も寺町通りには外国人観光客が溢れて、昔日の通りの面影は皆無。御池通りから北へ上ると骨董店やお茶の一保堂などが並び、京らしい町並みになるのだが。だが三月書房がなくなったいま、やはり足が向かなくなった。暑さのせいだけでなく出不精になったのは、年をとったせいかもしれない。やれやれです。
写真は司修展で。
ギャラリーを出て、久しぶりに寺町通りを歩く。以前ここは老舗が並ぶ静かな通りだったが、近年インバウンドの増加に伴ってドラッグストアや古着屋、ファストフード店、土産物店など、派手な色どりの店ががひしめきあうようになって、足が向かなくなった。ごくたまに鳩居堂やギャラリーへ行く程度。この日も寺町通りには外国人観光客が溢れて、昔日の通りの面影は皆無。御池通りから北へ上ると骨董店やお茶の一保堂などが並び、京らしい町並みになるのだが。だが三月書房がなくなったいま、やはり足が向かなくなった。暑さのせいだけでなく出不精になったのは、年をとったせいかもしれない。やれやれです。
写真は司修展で。